【Nintendoスイッチ】はBluetoothに対応しているのに、『Bluetoothイヤホン』が使えません。
使いたいのに使えない 『Bluetoothイヤホン』 にお悩みの方は少なくないかと思います。
そこで当ページでは、 【Nintendoスイッチ】 と 【Nintendoスイッチライト】にて 『Bluetoothイヤホン』 を使えるようにする方法をご紹介したいと思います。
【Nintendoスイッチ】 にて 『Bluetoothイヤホン』 を使えるようにするために必要なアイテム選びの注意点と、お勧めの商品もご紹介します。
【スイッチ】だけでは『Bluetoothイヤホン』は使えない
【ニンテンドースイッチ(Nintendo Switch)】は「Bluetooth」対応ですが、「Bluetoothオーディオ」には非対応です。
【Nintendoスイッチ】は『Bluetoothイヤホン』が使えないということです。
「Bluetooth」接続可能なデバイスは「入力デバイス」だけに限ります。例えばジョイコン(Joy-Con)やSwitch Proコントローラーなどの入力デバイスです。
「Bluetooth」は奥深い通信技術です。「プロファイル」と呼ばれ、開発者は、各「Bluetooth」デバイスで何ができて何をできないかを取捨選択できます。
【ニンテンドースイッチ】のように、ジョイコンなどの入力デバイスのワイヤレス接続を可能とさせて、音声のワイヤレス接続だけしないといったようにです。
「Bluetooth」デバイス同士が同じ「プロファイル」を持っていないと、その「プロファイル」の機能を利用した通信を行うことができないのです。
【スイッチ】に『Bluetoothイヤホン』が使えない理由
実はゲーミングデバイスにおいて、「Bluetoothオーディオ」に非対応なことは珍しいことではありません。
PS4も「Bluetooth」対応ですが、「Bluetoothオーディオ」には非対応です。なので【Nintendoスイッチ】同様『Bluetoothイヤホン』が使えません。
「Bluetoothオーディオ」によるワイヤレス接続には、遅延や劣化、干渉などの問題が潜んでいるからです。
映像に対して音声が遅れてしまうと世界観は台無しですし混乱します。対戦ゲームであれば致命的。音声の遅延が理由で負けてしまうこともあります。
そのため【ニンテンドースイッチ】やPS4をはじめとするゲーム機において、『Bluetoothイヤホン』が使えないことはあたりまえのことです。
【スイッチ】に「Bluetoothオーディオ」機能をくっつけちゃえばいい
テレビやモニター、車内オーディオ、スマホなど。家のいたるところ、自分の持ち物の中にも、ひそかにスピーカーが存在しています。
でも、これらのスピーカーは「Bluetoothオーディオ」 に対応していないと『Bluetoothイヤホン』は使えません。
ほぼ確実に「Bluetoothオーディオ」に対応している物は、あなたの周りにあるものの中だとスマホくらいです。
しかし実は、【ニンテンドースイッチ】もテレビもモニターも車内オーディオも、 カンタンに「Bluetoothオーディオ」対応させることが可能です。
「Bluetoothオーディオ」対応にできるということは、『Bluetoothイヤホン』が使えるようになるということです。
理由は、「Bluetoothオーディオ」の機能を追加することのできる外付けデバイスが販売されているからです。
【ニンテンドースイッチ】の3.5mmジャックまたはUSB Type-Cに外付けデバイスである『Bluetoothトランスミッター』を接続、ペアリングするだけ。
『Bluetoothトランスミッター(送信機)』とは
『Bluetoothトランスミッター(送信機)』とは、「Bluetooth」非対応のデバイスに「Bluetooth」送信機能を追加できる装置のことです。
【ニンテンドースイッチ】に『Bluetoothトランスミッター(送信機)』を接続すれば 『Bluetoothイヤホン』 が使えるようになっちゃいます。
音声をワイヤレスで『Bluetoothイヤホン』に飛ばすことのできない【ニンテンドースイッチ】に代わって、『Bluetoothトランスミッター』が音声を『Bluetoothイヤホン』に飛ばしてくれます。
『Bluetoothトランスミッター(送信機)』購入の注意
『Bluetoothレシーバー(受信機)』との違いに注意
「Bluetoothレシーバー(受信機)」とは「Bluetooth」受信機能を追加できる装置のことです。
『Bluetoothトランスミッター(送信機)』の逆。
【ニンテンドースイッチ】の音声を『Bluetoothイヤホン』 に飛ばしたいわけなので、【ニンテンドースイッチ】に必要なのは『Bluetoothトランスミッター(送信機)』です。
ちなみに「Bluetoothレシーバー(受信機)」は、「Bluetoothオーディオ」非対応車内オーディオなんかに接続すると、スマホの音楽を車内スピーカーでBluetoothワイヤレス接続可能になります。
接続端子の違いに注意
『Bluetoothトランスミッター』の接続端子には種類があります。
最も多いのがUSB Type-A、次に3.5mmステレオミニプラグでしょうか。そのほか、光デジタルタイプとUSB Type-Cがあります。
ちなみに、スイッチ本体の下側の接続端子はUSB Type-Cで、右上には3.5mmジャックが搭載されています。
TVモード時には、スイッチドックのUSB Type-Aと、スイッチ本体とテレビの3.5mmジャック、そしてテレビの光デジタルが使えます。
3.5mmステレオミニプラグ
- スイッチ本体に直接接続できる
- TVモード時も直接接続できる
USB Type-A
- スイッチ本体に接続するときは、別途「USB Type-C to USB Type-A変換アダプタ」が必要
- TVモード時、スイッチドックに直接接続できる
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USB Type-C
- スイッチ本体に直接接続できる
- TVモード時「USB Type-A to USB Type-C変換アダプタ」が必要だが、大体同梱されている
おすすめはUSB Type-C。「USB Type-A to USB Type-C変換アダプタ」が付属されているものが多いので、携帯モードでもTVモードでも使えるからです。
光デジタル
- スイッチ本体とスイッチドックには接続できない
- TVモード時、テレビに光デジタル端子が搭載されている場合にだけ使える
「プロファイル」に注意
すでに軽くご説明しましたが、「Bluetooth」といっても全ての機能が使えるわけではなく、何ができて何ができないのかが異なります。
同じ「Bluetooth」でも、対応する「プロファイル」の種類が異なるのです。なので『Bluetoothトランスミッター』にも、「Bluetoothオーディオ」に対応しているものと非対応のものがあります。
【ニンテンドースイッチ】にて『Bluetoothイヤホン』を使えるようにするために必要なプロファイルは音声関係の「プロファイル」になります。
以下の「プロファイル」のうち、最低でも「A2DP」にだけ対応していれば 【ニンテンドースイッチ】 で『Bluetoothイヤホン』を使えるようにできます。
A2DP | 高音質な音楽をステレオ再生可能にする |
---|---|
HSP | マイクとモノラル音声に対応 |
AVRCP | 再生/停止、曲送り/曲戻しなどの遠隔コントロールを可能にする |
HFP | スマホ向けの機能 HSPの機能に追加して通話発信なども可能に |
音声の遅延・劣化を最小限にしたければ「コーデック(圧縮方式)」にも注意
「コーデック」とは、重たい音楽データを軽くして「Bluetooth」で音声を伝送するため圧縮する方法のこと。
「コーデック(音声圧縮方法)」には種類があります。音質劣化と遅延が激しいタイプと音質劣化が少なく遅延も少ないタイプ。
「コーデック(音声圧縮方法)」の主な種類は以下の通り。
SBC | 全てのBluetoothオーディオに対応。音質劣化と遅延ある標準音質。 |
---|---|
AAC | Appleの製品に採用されるコーデック。SBCより音質劣化少ないけど遅延あり。 |
aptX | それなりのお値段するイヤホンに採用されるコーデック。ほぼCD音質で劣化なく、遅延も少ない。 |
aptX HD | 「aptX」より高音質でCD音質以上。遅延も少ない。 |
aptX Low Latency(LL) | ほぼCD音質なので「aptX」と同クラスだけど「aptX HD」以下の音質。しかし遅延が最も少ないのでゲームや動画鑑賞向け。 |
LDAC | 最も高音質のハイレゾ対応。SONYの製品に採用されている。 |
理想の 「コーデック(音声圧縮方法)」 は「aptX Low Latency(LL)」です。 「Bluetoothオーディオ」 によるワイヤレス接続なのに、遅延と劣化が少ないからです。
「aptX」「aptX HD」のどちらかに対応していれば安心です。「SBC」と「AAC」にしか対応していないものは、ゲームするうえではお勧めできません。
『Bluetoothイヤホン』も同じコーデックに対応していないと使えないので注意
理想の 「コーデック(音声圧縮方法)」 が「aptX Low Latency(LL)」で、 「aptX」「aptX HD」のどちらかに対応していれば安心 とご説明しましたが、そもそもご利用の『Bluetoothイヤホン』も同じ「コーデック(音声圧縮方法)」に対応していないと使えないので注意が必要です。
すでにお持ちの 『Bluetoothイヤホン』 を使いたいのであれば、対応する 「コーデック(音声圧縮方法)」 をあらかじめ調べておき、同じ 「コーデック(音声圧縮方法)」 に対応する 『Bluetoothトランスミッター』 を購入しましょう。
『Bluetoothイヤホン』も『Bluetoothトランスミッター』も、これから一緒に買うのであれば、両方とも「aptX Low Latency(LL)」または「aptX」または「aptX HD」、もしくはそのすべてに対応している物を買いましょう。
Bluetoothバージョンは5.0がおすすめ
『Bluetooth』は徐々にバージョンアップしています。それぞれの特徴は以下の通り。
4.0 | 省電力の「BLE」に対応。 |
---|---|
4.1 | 4.0を高機能化。自動再生接続、LTE、Bluetooth機器間での通信干渉抑制。 |
4.2 | セキュリティの強化と転送速度の高速化。 |
5.0 | 4.0よりデータの転送速度2倍、通信範囲4倍。 |
互換性があるので、『Bluetoothイヤホン』のバージョンが4.0で、『Bluetoothトランスミッター』 のバージョンが5.0であっても使えます。
ただしこの場合、『Bluetoothトランスミッター』は『Bluetoothイヤホン』のバージョンが4.0に合わせることになります。
これではもったいないので、選ぶことができるのであれば、『Bluetoothイヤホン』も『Bluetoothトランスミッター』も、両方ともバージョンが5.0の製品を選びましょう。
技適認証済かどうか
出典:「技適マーク、無線機の購入・使用に関すること」総務省
日本では、電波法に基づく「技術基準適合証明」を取得していない無線機器を使用することが禁止されています。
厳密にいえば、届け出をすれば技適マークなしでも最大180日間日本国内でも使うことができます。
しかしこれは、実験・試験・調査を行なう専門家のための制度です。
なので、NTTドコモなどの移動通信事業者が販売するスマホなども、しっかり技適認証済。技適マークがついています。
とはいえAmazonなどの通販サイトでは、技適認証されていない製品がたくさん販売されており、使っている人もたくさんいるので、たくさんの人が電波法違反しています。
ちなみに電波法違反にはしっかり罰則があり、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金の対象となります。
また、公共性の高い無線局に妨害を与えた場合は、5年以下の懲役又は250万円以下の罰金の対象となります。
しかし、使っている人がたくさんいすぎるからか、取り締まりできないからなのか、罰則を受けたという話はとんと聞きません。
ですが現状、電波法違反になることにかわりありませんので、技適認証済の『Bluetoothトランスミッター(送信機)』を購入することを推奨します。
まとめ
- スイッチは『Bluetoothトランスミッター(送信機)』があれば『Bluetoothイヤホン』 を使える
- 『Bluetoothトランスミッター』のプロファイルは 「A2DP」 対応のものを選ぶ
- 『Bluetoothトランスミッター』のコーデックは「aptX Low Latency(LL)」サポートが理想、少なくとも「aptX」「aptX HD」をサポートするものを
- Bluetoothのバージョンは5.0がおすすめ
- 『Bluetoothトランスミッター』の接続方式はUSB Type-C対応だと携帯モードで使える
- 『Bluetoothトランスミッター』の接続方式が USB Type-C なら、「USB Type-CメスからUSB Type-Aオス変換アダプター」があるとTVモードでも使える
- 技適認証済の製品が無難
以上、 【ニンテンドースイッチ】 にて 『Bluetoothイヤホン』 を使うために必要な条件を箇条書きにしました。
すべてを満たすものを探してみたところ、以下の製品だけが当てはまりましたのでご紹介します。
『Bluetoothトランスミッター(送信機)』オススメ製品
BT-TM700
- 技適認証済
- Switchはプラグ&プレイに対応
- Bluetooth 5.0
- aptXとaptX Low Latencyサポート
- 最大2台のBluetoothデバイスと同時接続可能
- USB Type-C接続タイプ
- USB Type-CメスからUSB Type-Aオス変換アダプター付き