スイッチを購入したとき、遊ぶ前にまずやったほうがいいことがあります。それは、保護フィルムを貼って画面を保護することです。
保護フィルムを貼ることで本体の画面に傷がつくことを防げますし、フィルムの選び方次第ではのぞき見防止効果のあるものや、指紋が付きづらいフィルムもあり、気兼ねなくプレイすることができるからです。
今回は画面保護で重要な役割をはたす、保護フィルムについての選び方を紹介します。
この記事をみて、自分の用途にあった保護フィルムを使い、大事なスイッチを守ってくださいね。
保護フィルムの素材
保護フィルムの素材は、大きく分けて2つあります。それは「プラスチック」と「ガラス」です。
プラスチック(PET)
プラスチックのフィルムは柔らかく、ガラスに比べて薄いのが特徴です。その柔らかさゆえに保護するチカラは弱くなりがちで、貼り付けるときも気泡が入りやすいです。
スイッチのカバーをつけるときに邪魔にならないので、カバーをつけられないといったことは少ないでしょう。
比較的安い製品が多く、例えフィルムが傷ついてしまっても、買いなおしやすい製品が多いです。
ガラス
フィルム自体が丈夫で、分厚いのが特徴。分厚いためカバーによってはガラスフィルムをつけていると、カバーにおさまらない可能性もあります。
画面を保護するチカラは高く、貼り付けるときにも気泡が入りづらいのでストレスがたまりません。
ただ、保護するチカラは強いとはいえスイッチを角から落としたり、あまりにも高いところから落としたりといった場合は、必ずしも守ってくれるわけではないので過信は禁物です。
表面硬度の数字の高いものが傷に強い
保護フィルムを見ていると硬度9Hなどの記載をよくみかけることでしょう。これは、フィルム表面がどれくらい傷に強いかということを表す英数字になり、数字の高いものほど傷に強い製品となっています。
鉛筆を用いて表面がどれくらい傷に強いか、というテストの結果の英数字のため、表記も鉛筆の芯の硬度を元にした表し方となっています。
よく聞く鉛筆はHBや2Bなどで、Bがつく数字の高いものほど濃く柔らかい芯ですが、Hがつくものは数字が高いものほど硬い芯となっています。
表記のある芯の鉛筆のテストに耐えている製品ということで、9Hや8Hなどの数字を目安として書いてあるのです。
保護フィルムの機能や特徴
保護フィルムはスイッチの画面自体を保護する以外にも様々な効果をもつ製品があります。
好みによって合ったほうが良いかがわかれるものもあるので、自分に合ったフィルムをチョイスするのが良いでしょう。
貼るときに気泡が入りにくいか
フィルムを貼るときに一番気になる部分ではないでしょうか。
以前のフィルムにくらべて貼りやすい製品が増えていますが、もし貼るのが苦手という方は「気泡なし」「気泡ゼロ」「エアーレス」などの表記があるものを購入しましょう。
光沢の有無
光沢がある製品とない製品は、「アンチグレア」や「グレア」で表記されることもあります。
特徴 | 表記 | |
光沢あり | つるつる 指紋が付きやすい 光が反射し、画面が見づらいことがある 透明度が高いので、画面の美しさを損なわない | グレア、クリア、高透過率、高透明 |
光沢なし | さらさらで指が滑りやすい 反射がなく、外でも画面が見やすい(鏡のようにならない) 透明度が若干落ちるので画面が少しぼやける 指紋が目立ちにくい | アンチグレア、ノングレア、マット、反射防止 |
指紋がつきづらくなっているか
光沢のないアンチグレアも指紋がつきづらい性質をもっていますので、アンチグレアの製品であれば、指紋がつきづらい製品といえます。
クリアタイプで防指紋のものもありますが、油が付着しにくい「撥油」タイプである可能性もあります。これは指紋がつかないわけではないですが、油を吸着せず拭き取りやすくしているので、拭くことで綺麗に保てるというものです。
そもそも指紋をつきづらものがいい、ということであれば光沢のないアンチグレア製品が無難でしょう。
表記は「防指紋」「指紋防止」「指紋がつきにくい」などです。
ブルーライトカットの有無
ブルーライトとは、PCやスマホなどのLEDディスプレイやLED照明に含まれている光の一種です。このブルーライトは目の網膜に負担をかけるため、眼精疲労の要因にもなるとされています。
人体へどれだけ影響があるのかという詳細なことについては、明らかになっていないことも多いですが、ブルーライトを浴びない方が良いに越したことはないでしょう。
目や人体への影響が気になる方はブルーライトカットがついたものがオススメです。しかし、ブルーライトカットの入った製品は、色味がついているものもあるので、あまりカット率が高いものだと画面が見づらくなる恐れがあります。
ブルーライトを減らしている製品は「ブルーライトカット」「目の疲れ軽減」「目に優しい」などの表記のものが多いようです。
のぞき見防止ができるか
電車などの移動中にゲームをするので横から見えないようにしたいときには、覗き見防止機能つきのものが良いでしょう。
「覗き見防止」「のぞき見防止」などの表記があります。
デメリットとして、製品によっては正面からの画面も暗くなる可能性があるため、スイッチの画面そのままの鮮やかさでなければいやだという方には不向きでしょう。
ラウンドエッジの有無、程度
ラウンドエッジとは、フィルムの丸い縁取りのことです。
画面前面から見て角が丸くなっているかと、断面から見たときに角が丸くなっているかで滑らかかどうかを判断できます。
前面からみた角の丸さとは以下の図を見ていただく方がわかりやすいでしょう。

断面から見た角の丸みは以下の図。

スイッチの液晶断面に対して、フィルムがどれだけフィットするように湾曲しているのか、というのがこの数字です。
つまり、ラウンドエッジによって画面をピッタリ覆えるか、スイッチを撫でたときになめらかな感触であるかどうかが決まります。
ラウンドエッジについてあえて表記していないフィルムもありますが、断面の湾曲は購入時の画像だけではわかりづらいので、なめらかなフィルムが良い場合には、2.5Dや3Dを謳っているものを購入する方がよいでしょう。
保護フィルムの選び方まとめ
- 柔らかく安価なのは「マット」「アンチグレア」
- 硬くて丈夫なのはガラスのフィルム(〇Hの〇の数字が高いと傷つきにくい)
- 気泡が入りづらく貼りやすいのは「気泡ゼロ」「エアーレス」
- 指紋がつきづらいかどうかは「防指紋」「アンチグレア」「撥油」表記
- 「ブルーライトカット」があると目に優しいが、画面が暗くなる恐れがある
- 「のぞき見防止」があると横からのぞかれなくなるが、画面が暗くなる恐れがある
- 「ラウンドエッジ」は丸くカットされたフィルム
- 2.5Dより3Dの方が画面にフィットするつくりになっている
機能によってはデメリットもあるので、それらを把握しながらフィルム選びをしていきたいですね。