『ROG Strix Fusion 700』概要
スイッチでゲーム音はUSBで、ボイスチャットはスマホにBluetooth接続できるゲーミングヘッドセットです。
しかも音質は5万円以上するオーディオプレイヤー並み。あまりにも優れた製品なので、音楽で感動できるだけでなく、スプラトゥーン2やフォートナイトの音もばっちりしっかり聞こえます。
このページでは、『ROG Strix Fusion 700』について詳しくご紹介します。
- スイッチドックのUSB 同時に スマホとBluetooth接続
- 手探り知らずのタッチパネル音声コントロール
- 音質は5万円以上する高価なデジタル・オーディオプレイヤー並み
- ノイズと歪みをほとんど生み出さないHi-Fi「ESS9018 DAC」
- ノイズ少なく重低音を増幅する「SABRE 9601K アンプ」
- イヤークッション2種類同梱
スイッチドックのUSB 同時に スマホとBluetooth接続
『ROG Strix Fusion 700』は、スイッチドックとUSBケーブルにて接続すると同時に、Bluetoothワイヤレスでスマホとも接続可能です。
なので、スイッチのゲーム音を聴きながら、同時にスマホ Nintendo Switch Onlineアプリ にてボイスチャットすることができます。
ワイヤレスなのでバッテリーの心配もありますが、最大17時間も駆動するので安心。
手探り知らずのタッチパネル音声コントロール
通常、イヤーカップに音声コントローラーが搭載されるタイプのヘッドセットは、見ながら音量ダイヤルやマイクミュートができないので、操作に慣れるまでに時間を要します。
一方『ROG Strix Fusion 700』は、イヤーカップまるごとタッチパネルになっています。
なので、イヤーカップに触れてスマホのように上下にスワイプさせるだけで音量調節ができます。
マイクミュートはブームマイクを跳ね上げるだけ。ですから目に見えなくたって、慣れなくたって、迷うことなくミスなく操作可能です。
また音楽再生中は、左右にスワイプすれば曲送りや曲戻し。1回タップすれば音楽再生・一時停止が可能。
スマホの電話が鳴った際には1回タップで始話、電話を切るときも1回タップです。電話応答が可能です。
その他、3秒長押しで、『ROG Strix Fusion 700』を含むASUS Aura Sync技術が搭載デバイス同士がシンクロ。
そして、5秒長押しをするとペアリングモードになります。スマホとBluetooth接続する際に使います。
音質は5万円以上する高価なデジタル・オーディオプレイヤー並み
通常ゲーミングヘッドセットに採用される「DAC(ダック)」および「アンプ」のメーカーや製品名は明かされていません。
しかし『ROG Strix Fusion 700』に採用される「DAC(ダック)」と「アンプ」は、そのメーカーのネームバリュー及び、メーカーが開発する製品があまりにも優れているため、自信をもって公表しております。
ノイズと歪みをほとんど生み出さないHi-Fi「ESS9018 DAC」
「DAC(ダック)」。デジタル(Digital)→アナログ(Analog)コンバーター(Converter)の頭文字をとった言葉です。
その名の通り「DAC」は、コンピュータ専用音声を人間の音声に変換します。デジタル音声がコンピュータ用で、アナログ音声が人間用。
スイッチとヘッドセットはコンピュータなので、スイッチはヘッドセットにゲーム音というデジタル音声を渡します。
コンピュータ用の音声であるデジタル音声を受け取ったヘッドセットは、人間用の音声であるアナログ音声に変換・復元します。
これがヘッドセットの中にある「DAC(ダック)」の役割。しかし「DAC(ダック)」は完ぺきではありません。
ゆでたまごを生卵に戻せないのと同じ。人間や楽器というアナログの音を一度でもデジタル音声(収録)に変えてしまったら、まったく同じアナログ(再生)に変換・復元することができないのです。
こうして音は劣化してしまいます。例えば、ノイズ(サーなどの音)と歪み(音の変質やズレ)といった形の劣化。
もちろん、不出来な「DAC(ダック)」と優秀な「DAC」とありますので、変換・復元の際の劣化の度合いは異なります。
『ROG Strix Fusion 700』に採用される「ESS9018 DAC」は、世界最高峰かつ最先端の「オーディオDAC」を開発する「ESS Technology」が開発したもの。
「ESS Technology」は世界的評価の高いアメリカ企業です。
「ESS9018 DAC」は、変換・復元の際の歪み・ノイズ(劣化)がとてもとても少なく、なめらかかつきめ細やかなハイレゾ再生を実現します。
ノイズ(サーなどの音)と歪み(音の変質やズレ)が小さいということは、小さな音であっても劣化音にかき消されることなく、美しい音色を奏でられるということ。
なので、ゲーム音はそれはそれはクリアで美しく、敵の小さな足音であっても逃さず、音での索敵を容易にさせます。。
ノイズ少なく重低音を増幅する「SABRE 9601K アンプ」
「アンプ」。「DAC」が変換・復元したアナログ音声を受け取り、音を増幅させる役割をもった、「DAC」と同じくヘッドセットの一部です。
「DAC」が変換・復元したアナログ音声は非常に小さな音。そのままでは、ヘッドセットに搭載されるスピーカーが大きな音を出すことができません。
そこで登場するのが「アンプ」です。「DAC」だけでは、まともに人の耳では聴き取ることができないのです。
ここでも「アンプ」と「DAC」は似ていますが、「アンプ」も「DAC」と同じで、音を増幅させる際に、「サー」とか「ブーン」とか「ブツっ」などのノイズ音が混入。音を劣化させます。
これも「DAC」と同じですが、「アンプ」もまた個体差があり、不出来なものと優秀なものがあります。
ヘッドセットの仕様書に記載されるS/N比(エスエヌひ)・SNR・S/Nなどは、最大音量とノイズの音量の差を表した数値です。
差が大きい(SNRの数値が大きい)ほどノイズが小さいということになりますから、SNRの数値が大きいヘッドセットの方が音の劣化が少ない製品です。
ゆえに、小さい音でも足音でも、ノイズや歪みにかき消されることはありませんし、とてもきれいな音質です。
『ROG Strix Fusion 700』に採用される「アンプ」は「DAC」と同じく「ESS Technology」が開発する「SABRE 9601K アンプ」。
あまりにも優秀な「アンプ」なので、音を増幅させてもノイズは少ないまま。
そのため5万円以上するような、高価なデジタル・オーディオプレイヤーに採用されるほど。
ONKYOやPioneerといった、名だたる音響機器メーカーの製品にも採用されています。
『ROG Strix Fusion 700』はゲーミングヘッドセットにもかかわらず、音響機器メーカーが販売する高価な製品と肩を並べるのです。
イヤークッション2種類同梱
ゲームに必要な遮音性。遮音性が高いと、音漏れを防ぐことができるだけでなく、外の音がイヤーカップ内部に侵入しません。
なので遮音性の高さは、一緒に暮らすご家族にうるさいと迷惑をかけないだけでなく、自分自身もゲームの世界にのめりこめるというメリットがあります。
遮音性を強化する方法はいくつかありますが、その方法の一つがイヤークッションを覆う素材にレザーを採用することです。
メッシュを含める布製品は、通気性と肌触りに優れる反面、遮音性で大きく劣ります。
一方レザーは蒸れやすい素材ではありますが、その分遮音性を高めることができるのです。
『ROG Strix Fusion 700』の場合、肌が触れる部分にメッシュを、側面にはレザーを採用しました。快適性と遮音性を両立したのです。いいとこどり。
レザーにもいくつかの種類がありますが、『ROG Strix Fusion 700』に採用されるプロテインレザーという種類は、レザーなのに湿気をコントロール可能です。
しかも『ROG Strix Fusion 700』を買うと、プロテインレザーだけのイヤークッションとプロテインレザー+メッシュのものと両方同梱されます。
そのため、短時間集中してゲームしたい場合にはプロテインレザーだけのもの。長時間快適にゲームしたい場合にはプロテインレザー+メッシュと使い分けることが可能。
スイッチでは活用できない機能
滑らかできめ細やかなハイレゾ
ハイレゾとは、CDを超える滑らかできめ細やかなサウンドのこと。DACとアンプのご紹介の際にご説明したとおり、『ROG Strix Fusion 700』はハイレゾ対応です。
なので、ハイレゾ音源である音楽などを再生すれば、滑らかできめ細やかなサウンドを楽しむことができます。
スイッチを含めるゲーム音は今のところハイレゾ対応ではありませんので、スイッチなどのゲームではハイレゾ再生できませんが、音質に違いが出ます。
シンクロするASUS Aura RGBライティング
『ROG Strix Fusion 700』のイヤーカップは、1680万色以上の色の組み合わせと4つの発光パターンで光り輝きます。
また「ASUS Aura Sync」に対応しているので、他のAura対応ROG製品とイルミネーションをシンクロさせることもできます。
ですがスイッチではデフォルトの発行パターンでしか光りません。カスタマイズ不可。
7.1chバーチャルサラウンド John Bon Joviのいとこ設立の会社と共同開発

「John Bon Joviのいとこ」と表現するつとても失礼ですが、日本ではJohn Bon Joviの方が有名なので、このように表現させていただきます。すみません。
アメリカの「Bongiovi Acoustics」社は、ロックバンド・ボン・ジョヴィのリーダーJohn Bon Jovi氏のいとこTony Bongiovi氏創業の会社です。
Tony氏はJohn氏に負けず劣らず音楽のプロフェッショナルで、エアロスミスやジミ・ヘンドリックスをプロデュースしたほど。
それほどに音楽に精通したTony氏は、プロデュース業だけでなくエンジニアでもあり、「Bongiovi Acoustics」を設立。
世界で最も優れたデジタル音響システムを作りました。
『ROG Strix Fusion 700』の7.1chバーチャルサラウンドサウンドは、そんな「Bongiovi Acoustics」社と共同開発によるものです。
USBサウンドデバイスであったり、PCにソフトウェアをダウンロードする必要もありません。
ヘッドセットに接続されるUSBケーブルをPCに接続するだけで機能します。
7.1chバーチャルサラウンドのオン・オフは、イヤーカップにあるボタンを押すだけで切り替え可能。
ただし7.1chはPCのみ。それ以外、スイッチなどでは残念ながらステレオ再生です。
まとめ
- スイッチドックとUSB 同時に スマホとBluetooth接続
- 手探り知らずのタッチパネル音声コントロール
- 音質は5万円以上する高価なデジタル・オーディオプレイヤー並み
- ノイズと歪みをほとんど生み出さないHi-Fi「ESS9018 DAC」
- ノイズ少なく重低音を増幅する「SABRE 9601K アンプ」
- イヤークッション2種類同梱
『ROG Strix Fusion 700』仕様
メーカー | ASUS |
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ブランド | ROG |
シリーズ | ROG Strix Fusionシリーズ |
発売日 | 2018年3月23日 |
サラウンドサウンド | Bongiovi Acousticsと共同開発した独自の7.1chバーチャルサラウンド |
ヘッドホンタイプ | オーバーヘッド |
イヤーパッド | プロテインレザー+メッシュ / プロテインレザー |
ヘッドホン構造 | 密閉型 |
ドライバーユニット | ASUS Essence専用ドライバー エアタイトチャンバー Hi-Fi ESS 9018 DAC SABRE9601Kアンプ |
ドライバーユニットサイズ | 50mm ネオジムマグネット |
感度 | 未公開 |
周波数特性 | 20~20,000Hz(ハイレゾ 24ビット/96kHz) |
インピーダンス | 32Ω |
全高調波歪み | 未公開 |
S/N比 | 未公開 |
コントローラー | イヤーカップタッチパネルにて音量調整 |
マイクのタイプ | 跳ね上げ式ブームマイク |
マイク集音特性 | 単一指向性 |
マイク感度 | -39 dB ± 3 dB |
マイク周波数特性 | 50 ~ 10,000Hz |
マイクインピーダンス | 未公開 |
ノイズキャンセリング機能 | 未公開 |
マイクコントローラー | マイクを跳ね上げることでマイクミュート |
LED | ASUS Aura RGBライティング ASUS Aura Sync ヘッドセット同士RGBライトシンクロナイゼーション |
接続I/F | USB Type-A 2.0 Bluetooth 4.2 ゲーム機とBluetooth接続デバイスの音をミックス可能 最大17時間駆動 |
重量 | 360g |
サイズ | 未公開 |
対応機種 | PC Mac PS4 Switch XboxOne モバイルデバイス |
クレジット | © ASUSTeK Computer Inc. All rights reserved.(公式サイトの情報をもとに記述しています。) |