- 1 『BRAVIA X8550H』概要
- 2 4K/HDRとは!?
- 3 スイッチの映像を滑らかでくっきりさせる「倍速駆動」+「モーションフローXR240」
- 4 色鮮やかな「トリルミナスディスプレイ」
- 5 映像と音の一体感をつくりだす「アコースティック マルチオーディオ」
- 6 ゲーム開発者の意図する立体再生を可能とする「Dolby ATOMS」
- 7 eARC対応HDMIだから非圧縮の5.1ch / 7.1chの伝送可能
- 8 スイッチのゲームも映画もBluetoothヘッドホン・イヤホンで楽しめる
- 9 無線でも有線でも動画配信サービスを楽しめる
- 10 iPhoneとAndroidの動画・音楽・写真をテレビで楽しめる
- 11 音声でコントロール可能
- 12 テレビとしての機能もばっちり
- 13 最適なテレビ台の高さと視聴距離
- 14 まとめ
『BRAVIA X8550H』概要
- 4Kアップコンバート
- HDR10とHLGとDolby Vision対応&HDRリマスター対応
- 「倍速駆動」+「モーションフローXR240」対応だから動き滑らか&くっきり
- トリルミナスディスプレイ
- 「アコースティック マルチオーディオ」搭載
- 立体音響「Dolby ATOMS」対応
- eARC対応HDMI
- Bluetoothオーディオ対応
- Wi-Fi接続可能
- Android TV
- 「Chromecast built-in」と「AirPlay 2」対応
- 「Google アシスタント」と「Amazon Alexa」対応
- BS4K・110度CS4K・地デジ それぞれダブルチューナー
- 外付けUSBハードディスク対応
4K/HDRとは!?
4Kはきめ細やかだから近くで見てもきれい

4KはフルHDの4倍きめ細やかな映像です。大げさに表現した上のイラストで見比べていただくと一目瞭然です。
遠くから見ると全く同じように見える4KとフルHDは、近づけば近づくほどに画質の荒さが際立ちます。
同じ大きさの4KとフルHDテレビを並べてみて徐々に近づいて行った場合、先に画質の荒さが目に付くのはフルHDの方です。
例えばフルHD/40インチのテレビの場合、1.5mくらい離れて観なければ、画質のきめ細やかさは保障できません。
一方4K/40インチのテレビの場合、1.5mの半分、おおよそ75cmくらいの距離で観ても画質はきめ細やかなままです。
そのため狭いお部屋であっても、大画面でスイッチのゲームが楽しめます。
暗い場所にいるゾンビを見逃さないHDR

上のイラストの左と右の人間の色は全く同じです。しかし左は、背景と同化してしまっているので瞬時に気が付くことができなそうです。
一方右の人は、背景の色と人と、色の違いがはっきりしているので、しっかり区別できます。
大げさに表現していますが、SDR(HDR非対応)とHDRの違いとは、暗さ~明るさの表現幅のことをさしています。
HDR対応のテレビでホラーゲームしている人の方が、どこにゾンビがいるのかしっかり判断できるということです。
「フォートナイト」なんかでも、陰に潜む敵に気が付かないなんてミスが減りそうです。
スイッチの映像を4K相当にする「4Kアップコンバート」
「4Kアップコンバート」は、フルHDや地デジ放送などのように、4K未満の解像度を4K相当に引き上げる機能です。
任天堂スイッチ(Nintendo Switch)TVモード時の映像はフルHD。ですが『BRAVIA X8550H』でプレイすると4K相当になります。
Switchの映像をHDR相当にする「HDRリマスター」
「HDRリマスター」は、Switchや地デジ放送などのように、SDR(HDR非対応)映像をHDR相当に引き上げる機能です。
任天堂スイッチ(Nintendo Switch)の映像は、携帯モードでもTVモードでもSDR(HDR非対応)。
ですが『BRAVIA X8550H』でゲームするとHDR相当の見やすさ(明るさ・暗さ)でゲームできます。
4K衛星放送もBlu-rayも動画配信もHDRで観られる「HLG」「Dolby Vision」対応
スマホにはiPhoneとAndroidといった種類があります。同じくHDRにも「HDR10」「HLG」「Dolby Vision」といった種類があります。
すべて明暗の表現技術「HDR」のことです。「HDR10」は最も多く使われている有名なHDR。「HLG」は4K衛星放送に採用されているHDR。
「Dolby Vision」は、動画配信サービスや4Kのブルーレイディスクなどで採用されるHDR。
『BRAVIA X8550H』は、「HDR10」「HLG」「Dolby Vision」3つに対応。PS4も4K衛星放送も動画配信サービスもBlu-rayもHDRで楽しめます。
スイッチの映像を滑らかでくっきりさせる「倍速駆動」+「モーションフローXR240」

「倍速駆動」とは!?
映像(動画)はパラパラ漫画と同じ原理でできています。上のイラストのように、静止画をパラパラと高速で切り替えることで動画に仕上がっています。
1秒間30枚の静止画で構成される「30p」だったり、1秒間60枚の静止画で構成される「60p」だったり。
ゲームの場合ソフトによって異なり、同じスイッチのゲームでも「フォートナイト」は「30p」、「スプラトゥーン2」は「60p」といったように異なります。
「フォートナイト」はスイッチの性能で動かすにはちょっときついのか、「60p」ではなく「30p」以下で動作しています。
「倍速駆動」とは、「フォートナイト」の「30p」であっても「60p」に、地デジや「スプラトゥーン2」の「60p」を「120p」にしてしまう技術です。
静止画1枚目と静止画2枚目の間に、1枚目と2枚目の静止画を合成した静止画をつくりだすことで、2倍の静止画をつくりだします。
そのため、動きの速いアクションゲーム&映画だったり、スポーツの映像なんかも、動きが滑らかかつ、残像少ない見やすい映像で楽しめます。
「モーションフローXR240」とは!?
縄跳びしている人をスマホにて動画撮影。その後再生してみてください。縄跳びに残像が発生しているのを確認できます。
1秒間に60枚の静止画では、高速に動くものに残像をつくりだし、輪郭がはっきりせず、観にくい映像に仕上げます。
そこで、静止画と静止画の間に真っ暗な映像を挟み込むことで残像をリセットしてしまうわけです。それが「モーションフローXR240」。
「倍速駆動」により静止画と静止画の間に、合成した静止画をつくりだしし、さらに「モーションフローXR240」により静止画と静止画の間に真っ暗な映像を挟み込むわけです。
結果『BRAVIA X8550H』は、1秒間に静止画最大240枚で動画をつくりだします。1秒間60枚ではなく、その4倍の240枚。
そのためどんなに高速な動きをするゲームであっても、はっきりくっきり滑らかな映像でプレイできます。
ガチTPSプレイヤーはBRAVIA X8000Hの方がおすすめ
「スプラトゥーン2」「フォートナイト」で負けたくない。使う周辺機器も、敵よりちょっとでも有利なものを使って圧倒したい。
そんなガチプレイヤーには、『BRAVIA X8550H』よりBRAVIA X8000Hの方がおすすめです。
「倍速駆動」と「モーションフローXR240」に非対応だからです。
静止画と静止画の間にさらにもう一枚の静止画をつくりださなければならないので、ほんの少しの遅延を発生させてしまうのです。
0.0083秒~0.033秒程度。もしくはそれ以上かもしれません。
「たったそれだけ?」と思う方もいれば、「FPS/TPSゲームにおいてはたったそれだけの遅延であっても致命的だ!」と断言される目と反応速度をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
ですから、できる限り遅延少ない4K/HDR液晶テレビをお求めの方には、『BRAVIA X8550H』ではなく、BRAVIA X8000Hをお勧めします。
色鮮やかな「トリルミナスディスプレイ」

上のイラストは、テレビが表現できる色の広さを表現したものです。左は右に比べて三角形の面積が狭く、深さもありません。
左は安く、4K/HDRではないテレビで、右は『BRAVIA X8550H』をたとえています。
『BRAVIA X8550H』に採用される「トリルミナスディスプレイ」は、幅広い色を、きめ細やかかつ奥深い明暗差を表現できます。
表現できる色の範囲がとても広く、現実に近い色彩表現が可能です。「トリルミナスディスプレイ」だからこそ感動できるゲームがたくさんあることでしょう。
映像と音の一体感をつくりだす「アコースティック マルチオーディオ」

テレビのスピーカーの数は通常左右に2つだけになります。一方『BRAVIA X8550H』に搭載されるスピーカーの数は4つです。
テレビ下部左右に配置されるスピーカーは、イラストの左下「バスレフ型」のフルレンジスピーカーです。
フルレンジとは、低音~高音までを奏でるスピーカーのこと。それを「バスレフ型」と呼ばれる筐体で包み込んでいるので、低音が強化されます。
さらに、背面上部左右に2つのスピーカーが配置されています。種類はツイーター。ツイーターは高音専用のスピーカーです。
映像と音の一体感が増すように設計。しかも、テレビのスピーカーにもかかわらず、低音~高音まで迫力ある音ときれいな音を両立する構成です。
ゲーム開発者の意図する立体再生を可能とする「Dolby ATOMS」
ゲーム開発者や映画製作者は、収録した音源に位置情報を記憶させています。左からの音、斜め右上からの音といったように。
「Dolby ATOMS」は、それら音に記憶された位置情報を読み取って、スピーカー構成に合わせた立体音響を実現します。
『BRAVIA X8550H』のスピーカー構成は左右・上下合わせて4つのスピーカーです。
一方Switchのゲームは5.1ch再生に対応。スイッチのゲーム音源そのものが、5.1chや7.1chで収録されているものが少なくありません。
「Dolby ATOMS」はそれらの位置情報を読み取って、『BRAVIA X8550H』の4つのスピーカーに合わせて立体音響をつくりだします。
スピーカーとの相乗効果で、音に包まれたような臨場感あふれるサウンド体験が可能になりますので、スイッチのゲームがもっと楽しくなります。
eARC対応HDMIだから非圧縮の5.1ch / 7.1chの伝送可能

ARCとは!?
テレビに搭載されているHDMI端子には、「ARC」に対応しているものと非対応のものとあります。
「ARC」非対応の場合、サウンドバー等の外部のスピーカーシステムに接続する際には2本のケーブルが必要になります。
例えば、SwitchドックとサウンドバーをHDMIケーブルで繋いだとします。この場合スイッチのゲーム音はサウンドバーからなります。
テレビのスピーカーからは音が鳴りません。一方テレビの音や、テレビに接続したBlu-rayやSTBの音はテレビのスピーカーからなります。
テレビ、Blu-ray、STBの音もサウンドバーで聴きたい場合には、HDMIケーブルの他に光デジタルケーブルも接続しなければなりません。
テレビのHDMI端子は、外部の音をテレビに入力するためのものであって、出力できないからです。
しかし「ARC」対応のHDMI端子が搭載されるテレビであれば、音の入力と同時に出力もできます。
そのためサウンドバーとテレビの接続には、ARC対応のHDMIケーブル1本だけあれば大丈夫です。ARC対応だと光デジタルケーブルが不要になるのです。
eARCとは!?
「eARC」は「ARC」に拡張版です。「ARC」は、テレビに音を送ったり、テレビの音を外に伝送したりと両方できます。
しかし、非圧縮の5.1ch / 7.1chといった、データの重たい音を伝送することができないのです。
どういうことかというと、サウンドバーとSwitchドックをHDMIケーブルで繋いだとします。
一方PS4やBlu-ray、そしてAmazonFireTV等のSTBはテレビのHDMI端子につないで、テレビ経由でサウンドバーに音を出力したとします。
この場合、リニアPCM 5.1ch、Dolby AtmosやDTS:Xの非圧縮音源等のサウンドをサウンドバーに送ることができるのはSwitchドックのみとなります。
サウンドバーと直接HDMIケーブルで繋いだデバイスのみ非圧縮の5.1ch出力が可能で、テレビを経由したものは非圧縮の5.1ch出力は不可能になります。
でも「eARC」対応なら大丈夫。SwitchもPS4もBlu-rayもAmazonFireTVも全部、非圧縮の5.1ch / 7.1ch出力可能です。
スイッチのゲームも映画もBluetoothヘッドホン・イヤホンで楽しめる
『BRAVIA X8550H』はBluetoothオーディオに対応しているので、地デジやスイッチのゲーム音などをBluetoothヘッドホン・イヤホンで聴けます。
無線でも有線でも動画配信サービスを楽しめる
Android TVである『BRAVIA X8550H』は、Amazon Fire TVなどのセットトップボックスがなくても動画配信サービスを楽しめます。
NETFLIX、YouTube、U-NEXT、TVer、Google Play ムービー&TV、prime video、hulu、dTV、Abema TV、Rakuten TV、DAZN、TSUTAYA TVに対応。
Wi-Fi接続できるので、無線でインターネット接続可能です。もちろん有線接続も可能。
iPhoneとAndroidの動画・音楽・写真をテレビで楽しめる
『BRAVIA X8550H』は「Chromecast built-in」と「AirPlay 2」に対応しています。
iPhoneやiPad、AndroidスマホやAndroidタブレットの動画・音楽・写真を『BRAVIA X8550H』の大画面とスピーカーでカンタンに楽しめます。
音声でコントロール可能
『BRAVIA X8550H』は「Google アシスタント」と「Amazon Alexa」に対応しています。
音声にて動画の検索ができるので、手で入力する手間を省けます。
GoogleやAmazonのスマートスピーカーと連携させれば、テレビのボリュームコントロール、電源のオン・オフ、チャンネル切替などもできるので、手を使えないときも便利。
テレビとしての機能もばっちり
- 4Kダブルチューナー内蔵
- 4K放送を視聴中に別の4K放送と地上/BS/CSデジタル放送の2番組同時裏録画が可能
- 地デジダブルチューナー内蔵&HDD対応
- 地デジ視聴中に別の地デジ番組をUSB外付けハードディスク(別売)に録画可能
- 外出先から録画予約
- ソニーのスマートフォン向けアプリVideo & TV SideViewを使えば、外出先からでもスマホで録画予約可能
最適なテレビ台の高さと視聴距離

『BRAVIA X8550H』は4Kなので、フルHDの半分の距離で視聴可能。短い距離でも画質の粗さがわかりません。
テレビの最適な高さは通常目線と同じ高さといわれています。目線が少し下がるくらいが疲れにくい高さです。
視聴距離は、人の視力では画質の粗さがわからない一般的な距離をご紹介します。
上のイラストを部屋の大きさの参考にご利用ください。
※ソファの高さ40cm、座椅子の高さ10cm、座高80cmとして計算。ソファの高さや座高の高さの誤差は、ご自身で計算してご自分に合ったサイズをお選びください。
画面サイズは2種類
- KJ-65X8550H:65V
- KJ-55X8550H:55V
KJ-65X8550H:65V
- テレビ台の高さ(ソファに座る場合):30cm前後
- 視聴距離:約120cm以上離れる
KJ-55X8550H:55V
- テレビ台の高さ(ソファに座る場合):40cm前後
- 視聴距離:約100cm以上離れる
まとめ
- 4Kアップコンバート
- HDR10とHLGとDolby Vision対応&HDRリマスター対応
- 「倍速駆動」+「モーションフローXR240」対応だから動き滑らか&くっきり
- トリルミナスディスプレイ
- 「アコースティック マルチオーディオ」搭載
- 立体音響「Dolby ATOMS」対応
- eARC対応HDMI
- Bluetoothオーディオ対応
- Wi-Fi接続可能
- Android TV
- 「Chromecast built-in」と「AirPlay 2」対応
- 「Google アシスタント」と「Amazon Alexa」対応
- BS4K・110度CS4K・地デジ それぞれダブルチューナー
- 外付けUSBハードディスク対応
『BRAVIA X8550H』の仕様
メーカー | SONY(ソニー) |
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ブランド | BRAVIA(ブラビア) |
シリーズ | X8550Hシリーズ |
発売日 | 2020年4月18日 |
画面サイズ 横×縦×幅(cm)[スタンド含む] | 【KJ-65X8550H】145.0×83.6×5.2[145.0X90.0X31.2] 【KJ-55X8550H】123.1×71.3×5.2[123.1×77.6×31.2] |
質量[スタンド含む]:kg | 【KJ-65X8550H】25.3[26.3] 【KJ-55X8550H】18.7[19.7] |
最大解像度 | 4K(3840×2160) |
ビット深度(最大表示色) | 12bit |
リフレッシュレート | 60Hz |
HDR | HDR10 HLG Dolby Vision |
色域 | トリルミナスディスプレイ |
視野角 | 未公開 |
高画質 | 高画質プロセッサー「HDR X1」 4K X-Reality PRO 4Kアップコンバート HDRリマスター 倍速駆動パネル モーションフローXR240 |
音響システム | バスレフ型スピーカー ツイーター Dolby Atmos クリアフェーズテクノロジー S-Masterデジタルアンプ |
音声実用最大出力(JEITA) | フルレンジ×2 トゥイーター×2 20W(10W+10W) |
動画配信サービス | NETFLIX、YouTube、U-NEXT、TVer、Google Play ムービー&TV、prime video、hulu、dTV、Abema TV、Rakuten TV、DAZN、TSUTAYA TV |
4Kチューナー | 2 |
地上デジタルチューナー | 2 |
BS/110度CSデジタルチューナー | 2 |
録画・ 再生機能 | USB外付けハードディスク(別売) |
機能・ ネットワーク | インターネット対応(Android TV)、IEEE802.11ac/a/b/g/n、音声検索、Google アシスタントbuilt-in、Works with Apple AirPlay、Chromecast built-in、Works with Apple HomeKit、Works with Google アシスタント、Works with Alexa、Video & TV SideView、ブラウザ機能、Wi-Fi Directモード、ホームネットワーク機能(ソニールームリンク)、Bluetooth(HID/HOGP/SPP/A2DP /AVRCP) |
端子 | コンポーネント入力端子×1 ビデオ入力端子×1 HDMI入力端子×4(3840×2160:4K 60p 4:4:4、4:2:2、および4K 60p 4:2:0 10bit対応、eARC対応) 光デジタル音声出力端子(AAC/PCM/AC3/DTS)×1 ヘッドホン出力端子×1(φ3.5ミニジャック) USB端子×3 USBLAN端子(100BASE-TX/10BASE-T) |
消費電力(W) | 【KJ-65X8550H】210[0.5] 【KJ-55X8550H】175[0.5] |
年間消費電力量(kWh/年) | 【KJ-65X8550H】181 【KJ-55X8550H】164 |
転倒防止構造 | 〇 |
クレジット | Copylight 2020 Sony Corporation, Sony Marketing Inc. (公式サイトの情報をもとに記述しています。) |