2017年3月3日発売から3年。ニンテンドースイッチ(Nintendo Switch)の世界累計販売台数は 5,248万台(公式サイトより/2019年12月末時点)。
テレビゲーム機としても、携帯ゲーム機としても使え、いつでも、どこでも、年齢や性別に関係なく、家族で誰もが楽しめる、大人気のゲーム機です。
そんなスイッチですが、無印のSwitch(以後スイッチ)とSwitch Lite(以後スイッチライト)と2種類あるので、初めて購入される方はどちらを買えばよいのか迷ってしまいます。
そこで当ページでは、スイッチとスイッチライトを比較することで違いを明確にし、どちらを購入すべきかを様々な立場に立って検証してみたいと思います。
スイッチとスイッチライト選択の参考になるよう、専門用語をかみ砕いてご紹介いたします。
比較対象は、2019年8月30日発売、バッテリー持続時間が約2時間伸びた新型モデル(新型:HADモデル、旧型:HACモデル)のスイッチと2019年9月20日に発売されたスイッチライトです。
スイッチとスイッチライト比較表
Nintendo Switch 本体 (ニンテンドースイッチ) Joy-Con(L)/(R) グレー(バッテリー持続時間が長くなったモデル)
比較項目 | Nintendo Switch | Nintendo Switch Lite |
---|---|---|
希望商売価格 | 税込32,987円 | 税込21,978円 |
携帯?orテレビ? |
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遊べるゲーム | スイッチのゲーム全部 |
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Joy-Con(コントローラー) | 本体に付属&対応 | 本体に付属しない(別売)&対応 |
Nintendo Switch ドック(TVモード用) | 本体に付属&対応 | 本体に付属しない&非対応 |
サイズ | 縦:102mm 横:239mm 厚さ:13.9mm(アナログスティック含む:厚さ28.4mm) | 縦:91.1mm 横:208mm 厚さ:13.9mm(アナログスティック含む:厚さ28.4mm) |
重さ | 約398g | 約275g |
画面の大きさ | 6.2インチ | 5.5インチ |
バッテリー持続時間 | 約4.5 – 9.0時間 | 約3.0 – 7.0時間 |
スイッチはTVモードでもゲームできる
スイッチとスイッチライト両方とも、スマホのように手に持ってゲームすることができます。
携帯できるほどに小さいので、いつでもどこでもゲームすることができます。
モバイルWi-Fi、もしくはスマホのテザリング機能を使えば、外出先でもオンラインゲームができます。
ここまではスイッチとスイッチライト、機能は一緒ですが、テレビに映し出す機能はスイッチライトにはありません。
スイッチを購入すると、一緒に「Nintendo Switch ドック」がついてきます。
「Nintendo Switch ドック」 とテレビをHDMIケーブルにつないで、スイッチ本体を 「Nintendo Switch ドック」 におけば、ゲームの映像と音声がテレビから出力されます。
スイッチは、大迫力の大画面・テレビでもゲームできるのです。
スイッチライトはテレビではゲームすることができない
一方スイッチライトには 「Nintendo Switch ドック」 がついてきません。 「Nintendo Switch ドック」 を単品で購入しても意味はありません。
スイッチライトにはそもそもテレビに映し出す機能がついていないからです。
スイッチはスイッチだけ購入すればテーブルでもゲームできる
スイッチには、携帯モードとTVモードのほかに、テーブルモードでゲームすることができます。
テーブルモードとは、スイッチ本体とJoy-Con(以下ジョイコン)を分離して、スイッチ本体をテーブルに立ててゲームする方法のことです。
スイッチ本体は、裏側にmicroSDカードを出し入れするためのフタがついています。このフタ、実はただのフタではなく、スタンドとしても機能します。
スイッチ本体・裏側のスタンドを使ってスイッチ本体をテーブルに立て、ジョイコンにてゲームするのです。
アクションやシューティングなんかは、携帯モードに比べてテーブルモードの方がやりやすいので重宝します。
スイッチを買うとジョイコンはセットでついてきますから、お財布に相談する必要もありません。
スイッチライトは別売りのジョイコンを買わなければテーブルでゲームできない
一方スイッチライトにはジョイコンが付属されません。スイッチライトは、スイッチライト本体とコントローラーが一体型になったゲーム機だからです。
ジョイコンが付属されないということは、本体とコントローラーが分離されませんので、画面だけをテーブルにおいて、コントローラーだけ手にもってゲームすることができないのです。
しかしスイッチライトはジョイコンに対応しています。スイッチライトを買ってもジョイコンはついてこないので、別売りでジョイコンを購入する必要があります。
スイッチライト本体とジョイコンを無線接続して、スイッチライトをテーブルに置いて、ジョイコンでゲームします。
テーブルモード非対応のスイッチライトですが、ジョイコンさえ別で購入できればテーブルモードにも対応してしまうのです。
ただしスイッチライトには、スイッチのように裏にスタンドがついていません。なのでスイッチライト用のスタンドも別に購入する必要があるかと思います。
スイッチで遊べるゲームはスイッチのゲーム全部
スイッチのゲームのほとんどは、TVモードとテーブルモードと携帯モードに対応しています。ほんの少しだけ携帯モード非対応のゲームがあります。
スイッチは、TVモード・テーブルモード・携帯モードとすべてに対応していますので、スイッチでプレイできないスイッチのゲームはありません。
スイッチのゲームであればすべて、スイッチだけあればゲームできます。
スイッチライトは別売りのジョイコンを買わなければすべてのゲームをプレイできない
先ほどご説明したとおり、スイッチのゲームのほとんどはTVモードとテーブルモードと携帯モードに対応しています。
そのため携帯モードにしか対応しないスイッチライトであっても、スイッチのゲームのほとんどをプレイできます。
携帯モードに対応していないほんの一握りのゲーム、例えば「スーパー マリオパーティ」や「すみっコぐらし すみっコパークへようこそ」なんかは、スイッチライトだけではプレイできません。
ただし、スイッチのゲームのすべてがテーブルモードと携帯モードのどちらかには対応しています。
ですから別売りのジョイコンを購入すれば、スイッチライトでもテーブルモードにて携帯モード非対応のゲームができます。
言い換えると、スイッチライトであってもジョイコンさへあれば、スイッチのゲームのすべてをプレイすることが可能となります。
Nintendo Switch 本体 (ニンテンドースイッチ) Joy-Con(L) ネオンブルー/(R) ネオンレッド(バッテリー持続…
スイッチはジョイコンの機能を利用するゲームもプレイできる
スイッチのゲームの中には、ジョイコンの機能(HD振動、モーションIRカメラ、Joy-Con内蔵のモーションセンサー)を利用するゲームが存在します。
スイッチを買うとジョイコンが付属されますので、スイッチだけ購入すれば当然、ジョイコンの機能を利用するゲームもプレイ可能です。
スイッチライトは別売りのジョイコンを買わなければジョイコンの機能を使うゲームができない
スイッチライトだけ買っても、ジョイコンはついてきません。そのためジョイコンの機能を利用するゲームは、スイッチライトだけ買ってもプレイできません。
どうゆうことかというと、スイッチライトは携帯モード専用にもかかわらず、携帯モード対応かつジョイコンの機能を利用するゲームの場合、遊び方に制限がかかってしまうということになります。
携帯モードに対応するゲームだからといっても、スイッチライトでは最大限楽しむことができないのです。
ただしジョイコンを別売りで買って用意すれば、ジョイコンの機能を利用するゲームも制限なくプレイできるようになります。
スイッチは「おすそ分けプレイ」できる
スイッチに付属されるジョイコンは、左右2つで1つのコントローラーです。
2つで1つのコントローラーではありますが、「おすそ分けプレイ」対応のゲームであれば、ジョイコンを1つずつ分けて使うことも可能です。
スイッチ一つあれば、2人でゲームすることができるので、友人や恋人、家族がいる方にはうれしい機能です。
スイッチライトは別売りのジョイコンを買わなければ「おすそ分けプレイ」できない
スイッチライトにはジョイコンがついていません。なので、スイッチライト1つしかない場合、一人ひとり順番にプレイするしかありません。
友人や恋人、家族と一緒に協力プレイすることができないのです。しかし、別売りのジョイコンを購入すれば「おすそ分けプレイ」可能です。
ただしスイッチと違ってスイッチライトは、テレビに映し出すことができません。
ですから5.5インチの小さな画面を2人で見ながらゲームすることになるのでとても不便。
スイッチの場合テレビに映し出すことができるので、「おすそ分けプレイ」で2人でゲームしたとしても不便がとても少なくて済みます。
スイッチライトの方が軽くて小さいので携帯向き
横約3cm、縦約1cm、重さ123g。スイッチとスイッチライトの大きさと重さの差です。
スイッチの横のサイズはA4の用紙の短いほうとほぼ同じ長さ。そのためビジネス用のバッグ同様、A4サイズが入るバッグが欲しいところです。
縦に入れたとしても、底が24cmを超えるほど深いバッグじゃなければ上から飛び出てしまいます。
重さは約400g。サッカーボールと同じくらいの重さがあります。サッカーボールを持ってゲームしているのと同じことです。
一方スイッチライトは横のサイズが約20cm。なのでバッグのサイズは、底の深さ、もしくは横のサイズが20cm程度のもので大丈夫です。
スイッチライトの重さは275g。リンゴと同じくらいの重さ。サッカーボールとリンゴ、どちらの方が疲れにくく、ミスが少なくて済むのでしょうか。
もちろんリンゴとほぼ同じ重さのスイッチライトです。ゴルフクラブもテニスラケットも、100~200gの差でミスが増減します。
1時間以上ゲームするのは珍しくありませんので、携帯ゲーム機は軽くて小さいほうが疲れにくく助かります。
左コントローラーの十字ボタンの形状が違う
スイッチの左手側のジョイコン・十字キーの形状は、右のジョイコン・XYABと同じ形状をしています。
十字キーというより、ボタン一つ一つが独立した形状。そのため上下左右への操作は、指を少し離す必要があります。
一方スイッチライトの十字キーは、十字キーらしい形状をしています。指を離すことなく、滑らすように上下左右の操作が可能です。
価格は10,000円しか違わない ジョイコン買ったら40円の差
スイッチは税込32,987円でスイッチだけ購入すれば、TVモード・テーブルモード・携帯モードでゲーム可能です。
スイッチを買うと、ジョイコンとNintendo Switch ドックも付いてきます。
一方スイッチライトは、税込21,978円と安いのですが携帯モードでしかゲームできません。ジョイコンとNintendo Switch ドックはなし。
テーブルモードでもゲームしたい場合には、税込8,228円するジョイコンを購入する必要があります。
またジョイコンは、ワイヤレス専用コントローラーなので、ジョイコン単体では有線接続や充電ができません。
そのため、税込2,728円する「Joy-Con充電グリップ」も必要になります。スイッチライトにはジョイコンを装着して一緒に充電することができないのです。
ちなみにスイッチの場合、スイッチにジョイコンを装着することで本体と一緒に充電可能です。
価格は、スイッチライト税込21,978円+ジョイコン税込8,228円+ Joy-Con充電グリップ税込2,728円なので、合計で32,934円。
スイッチが税込32,987円ですので、スイッチ(ジョイコンとNintendo Switch ドック付き)とスイッチライト+ジョイコン+ Joy-Con充電グリップの価格差は、なんとたったの53円になります。
- 10,000円 と TVモード + テーブルモード
- 53円 と TVモード
を天秤にかけることになります。
TVモードとテーブルモードでは全くゲームしない場合には10,000円安いスイッチライトで十分ですが、テーブルモードでもゲームする場合には、40円多く支払ってスイッチを買ったほうがダンゼンお得です。
※ジョイコンの充電器は、任天堂以外のメーカーが販売する批准性の充電器も販売されており、 Joy-Con充電グリップより安く買える場合があります。
まとめ
Nintendo Switch 本体 (ニンテンドースイッチ) Joy-Con(L)/(R) グレー(バッテリー持続時間が長くなったモデル)
家族のいるリビングでゲームするならスイッチ
自分の部屋でゲームするだけでなく、家族が集まるリビングルームでもゲームされる方であればスイッチがおすすめです。
携帯モードでしかほとんどゲームしないといった方であっても、あえてテレビモードでゲームすることで、ご家族もスイッチに興味を持ってくれるかもしれません。
スイッチは家族みんなでプレイしたほうがより楽しいゲーム機です。家族が、自分にもできそうだ、面白そうだと思えるゲームをテレビにて見せびらかすことで、参加を促すことができます。
家族もスイッチに巻き込むことができれば、ゲームソフトを購入するサポートをしてくれたり、ゲームすることへの理解も深まるので一石二鳥にも三鳥にもなります。
オンラインゲームする方もスイッチ
オンラインゲームは、世界中のスイッチプレイヤーと仲良く一緒にゲームすることが可能です。
対戦形式のゲームであれば当然、携帯モードよりテーブルモード、テーブルモードよりTVモードでプレイしている方のほうが有利です。
TVモードなら画面も大きいですし、TVモードもテーブルモードも、グリップ型で持ちやすいコントローラーでプレイできるからです。
協力プレイする形式のものであっても、TVモード・テーブルモードの方がミスが少なく仲間の足を引っ張ることが減ります。
スイッチライトを購入した場合、オンラインゲームにて有利にゲームしたくなったとき、ミスを減らしたいと考えたとき。
もしくは携帯モードでプレイできないゲームで遊びたくなったとき、結局のところジョイコンやSwitch Proコントローラーを購入することになります。
ジョイコンやSwitch Proコントローラーを購入するのであれば、スイッチとスイッチライトとの価格差はとても小さいものとなります。
であれば、TVモードでもゲームできるスイッチを購入してしまったほうがお得です。
テレビのない自室、もしくは外出先でしかゲームしないのならスイッチライトがおすすめ
スイッチライトはサイズが小さくて軽いので、携帯モードでプレイする場合においてはスイッチに勝ります。
ですから、テレビのない自室、もしくは外出先など、ほとんどTVモードでゲームしない方であれば、スイッチより断然スイッチライトがおすすめです。
サブ機・2台目ならスイッチライトもあり
外出先でも家でもスイッチをされる方が、サブ機・2台目の購入をお考えの場合、サブ機・2台目にはスイッチライトがおすすめです。
家ではスイッチ、外出先ではスイッチライトといった使い分けができるからです。
TVモードとテーブルモードに最適なスイッチは家用、携帯モードに最適なスイッチライトは外出用といった使い分けです。
ただし、この使い方をする場合には注意が必要です。「いつもあそぶ本体」を、家用のスイッチに設定したいところではありますが、これでは問題が生じます。
「いつもあそぶ本体」ではない方、この場合スイッチライトでは、ダウンロード版のゲームソフトがインターネットに接続していないときにゲームできないからです。
「いつもあそぶ本体」に設定したスイッチまたはスイッチライトの場合、インターネットに接続していようがいまいが、ダウンロード版のゲームソフトをプレイ可能です。
一方「いつもあそぶ本体」に設定していないスイッチまたはスイッチライトは、インターネットに接続しているときにしかダウンロード版のゲームソフトをプレイできないのです。
ですからこの場合、インターネット環境のない場所・外出先で使うスイッチライトの方を「いつもあそぶ本体」に設定しなければなりません。