2020年5月20日、PC・モバイル関連事業を営むユニークは、Nintendo Switch ドックの機能をコンパクトにまとめた多機能ドック『Dongii(ドンギー)』の先行予約販売を、Makuakeクラウドファンディングにて6月上旬に開始すると発表しました。
そこで当ページでは、公式の「Nintendo Switch ドック」と『Dongii(ドンギー)』の違いと、何がどのようにすごいのかをご紹介したいと思います。
※5月25日(月)に公開日を含めた新着情報はユニーク公式LINEで配信するとのこと。
『Dongii』概要
- 4K出力対応
- 約7×5×3cmでコンパクト過ぎる
- Bluetooth5.0でワイヤレスヘッドホン・イヤホンの接続可能
- 急速充電対応のUSB3.0搭載
4K/60Hz 出力対応

「Nintendo Switch ドック」はフルHD/60Hz
「Nintendo Switch ドック」はフルHD/60Hz出力に対応しています。わかりやすくイメージ化したイラストの左。
1秒間の動画が左の静止画60枚でつくられるので、フルHD/60Hzと表記されます。
パラパラ漫画をイメージしていただけるとわかりやすいかと思いますが、60Hzなので動きは滑らかです。しかしきめ細やかさでは4Kに劣ります。
4Kアップコンバート機能付きの4Kテレビにてスイッチのゲームをされている方であれば、4K相当の美しい映像でスイッチのゲームをプレイされているかと思いますが、やはり本物の4Kのきめ細やかさには劣ります。
『Dongii(ドンギー)』は4K/60Hz
『Dongii(ドンギー)』はフルHD/60Hz出力に対応しています。わかりやすくイメージ化したイラストの真ん中。
1秒間の動画が真ん中の静止画60枚でつくられるので、4K/60Hzと表記されます。
「Nintendo Switch ドック」と同じくらい滑らかに動くだけでなく、フルHDの4倍もきめ細やかです。
4Kアップコンバートで4K相当に引き上げられたフルHDであっても、本物の4Kのきめ細やかさには見劣りします。
コンパクト&軽い
「Nintendo Switch ドック」は約17×10×5cm 約327g
「Nintendo Switch ドック」の大きさは、縦104mm×横173mm×厚さ54mm。重さは約327gです。
スイッチ本体をドックの隙間に入れ込む仕組みなので、スタンドしても機能しています。
『Dongii(ドンギー)』は約7×5×3cm 約141g
『Dongii(ドンギー)』と専用の「ACアダプター」を合わせた大きさは、縦52.6mm×横31mm×厚さ68.8mm。重さは約141gです。
『Dongii(ドンギー)』はスタンドとしては機能しないので、スイッチ本体はそばに横にして置いておくか、スタンドを別途用意する必要があります。
Bluetooth音声ワイヤレス対応
「Nintendo Switch ドック」はBluetooth音声ワイヤレス非対応
「Nintendo Switch ドック」もといスイッチ本体は、Bluetooth4.1対応ではありますが、音声ワイヤレスには非対応です。
そのためスイッチでは、Bluetoothワイヤレスヘッドホンやイヤホンは使えません。
どうしても使いたい場合には別途、「Bluetoothトランスミッター」なる製品を購入する必要があります。
「Bluetoothトランスミッター」は、Bluetooth音声ワイヤレス機能非搭載のスイッチやテレビなどに、音声を無線に乗せて飛ばす機能を追加します。
『Dongii(ドンギー)』はBluetooth音声ワイヤレス対応
『Dongii(ドンギー)』はBluetooth音声ワイヤレスに対応しています。しかも最新で最も性能高いバージョン5.0。
コーデック(音声の圧縮方法)は、ゲームに最適な「aptX Low Latency(aptX LL)」に対応しています。
通常ゲーム機ではBluetoothによる音声出力は採用されません。音声を無線に乗せて飛ばす前にデータを軽くするために圧縮しますが、これにより音声が劣化&遅延するからです。
しかし「aptX LL」という圧縮方法であれば、CD並みの音質を保ち劣化させないばかりか、遅延まで少ないので、動画やゲーム向けといわれています。
『Dongii(ドンギー)』であれば、別途「Bluetoothトランスミッター」を購入しなくても、それだけでBluetoothワイヤレスヘッドホンやイヤホンを使えます。
Bluetoothのバージョン
バージョン | 特徴 |
4.0 | 省電力の「BLE」に対応 |
4.1 | 4.0を高機能化 通信干渉抑制 |
4.2 | セキュリティ強化 転送速度高速化 |
5.0 | 4.0のデータ転送速度の2倍 |
コーデック(音声圧縮方法)の違い
コーデック | 音質 | 遅延 | 備考 |
SBC | 劣化あり | 遅延が大きい | 標準コーデック |
AAC | SBCよりは高音質 | 遅延あり | Apple製品に採用 |
aptX | ほぼCD音質で劣化なし | 遅延少ない | CD並みに高音質 |
aptX LL | ほぼCD音質で劣化なし | 遅延がかなり少ない | CD並みに高音質 動画とゲーム向け |
急速充電対応のUSB3.0搭載
「Nintendo Switch ドック」はUSB2.0×3
「Nintendo Switch ドック」には、側面2つ、背面に1つ、USB2.0ポートが搭載されています。
今後のアップデートでUSB2.0からUSB3.0に対応することが予告されていますが、いまだアップデートはありません。
『Dongii(ドンギー)』はUSB3.0×1
『Dongii(ドンギー)』には、1つと数はありませんが、USB3.0ポートが搭載されています。
USB2.0とUSB3.0は、データの転送速度が違います。USB3.0はUSB2.0に比べてデータの転送速度が約10倍。
理論値なので実際には2~3倍程度ですが、USB3.0で充電可能なコントローラーなんかの充電は、「Nintendo Switch ドック」より高速です。
互換性があるので、USB2.0の製品も使えます。
規格 | 転送速度(理論値) |
USB2.0 | 480Mbps |
USB3.0 | 5,000Mbps(5Gbps) |
『Dongii(ドンギー)』は4種類
- Bluetooth5.0搭載の『Dongii(ドンギー)』単品:9,880円(税込)
- Bluetooth5.0搭載の『Dongii(ドンギー)』+65W GaN ACアダプターセット:16,000円(税込)
- Bluetooth5.0非搭載の『Dongii(ドンギー)』単品:7,580円(税込)
- Bluetooth5.0非搭載の『Dongii(ドンギー)』+65W GaN ACアダプターセット:13,800円(税込)
65W GaN ACアダプターとは-次世代の充電器-
「ACアダプター」は電源のことです。スイッチやパソコン、充電器などに電力を供給します。
アダプター内部の素材は半導体・シリコン。電力を上げるほど発熱するので、高速充電可能なものをつくるには大型化する必要があります。
一方次世代の電源・半導体である窒化ガリウム(GaN)を採用した製品が、『Dongii(ドンギー)』とセットで購入できる「65W GaN ACアダプター」です。
ネットで「65W GaN」と検索するとわかりますが、アップルが2020年内に「65W GaN ACアダプター」をリリースするとかしないとかのニュースを見つけることができます。
『Dongii(ドンギー)』は、スイッチ本家はもちろん、アップルよりも先に「65W GaN ACアダプター」を採用しています。
Apple MacBookやWindowsパソコンをご利用の方はご存じかと思いますが、ACアダプターはとても大きいです。かさばります。
ちなみにApple MacBookの純正アダプターの出力は61W。それだけのパワーを供給しているのですから大きくなるのは仕方ありません。
しかし「65W GaN ACアダプター」は65Wとさらにハイパワーにもかかわらず、40~50%程度も小さくできます。
小さくできる理由は、窒化ガリウム(GaN)がシリコンに比べて電力の変換効率がよいこと。そして発熱量の抑制を可能にしているところにあります。
まとめ
- 4K出力対応
- 約7×5×3cmでコンパクト過ぎる
- Bluetooth5.0でワイヤレスヘッドホン・イヤホンの接続可能
- 急速充電対応のUSB3.0搭載
【ドック単体】Dongii(ドンギー)仕様
サイズ | 31×17.2×52.6(mm) |
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映像出力 | 2160p 4K 60Hz |
重量 | 約20g |
端子 | USB Type-C×1 / USB Type-A×1 / HDMI×1(4K 60Hz対応) |
通信規格 | Bluetooth5.0(搭載しているドックのみ) |
音声対応プロファイル | aptX LL, aptX, HSP, A2DP, SBC, AFH standard |
【65W GaN ACアダプター】仕様
サイズ | 31×51.6×52.6(mm) |
---|---|
PD出力 | 65W(5V3A 9V3A 12V3A 15V3A 20V3.25A) GaN搭載 |
端子 | USB Type-C×1 |
重量 | 約121g |